大凧組立て手順
 大凧の組立て手順を説明します。


 3月下旬の大凧製作(組立て)の日は最も人数を必要とします。前日に縦横5本ずつの力骨と、縦横4本ずつの中骨を組み立てます。当日は、親骨、枡骨、小骨を入れたあと、張りを入れて大凧本体を完成させます。

 完成した大凧の骨組みイメージは右の図のようになります。ここをクリックすると拡大します。

(1)昨日、中骨まで入ったので、引き続き、中骨の間に小骨を入れていきます。小骨は、女竹の丸、半割り、四つ割りの3種です。まず中骨の間に丸を入れます。
   

(2)次に、丸の間に半割りを入れ、それぞれ麻紐で結んでいきます。

(3)半割りを結び終えたら、親骨(対角線上に2本入れる太い竹)や枡骨(菱形に4本入れる太い竹)と呼ばれる竹を入れていきます。下の写真の斜めの2本の竹が枡骨です。こうした太い竹を固定する際には、ドリルで穴を開けて針金でとめます。強く締めすぎて竹を割らないように注意します。針金でとめた上から、麻紐で化粧巻きをします。
親骨と枡骨を入れたあとで、半割りの間に、四つ割りを入れて結んでいきます。こうして結ぶ箇所は、65×65で全部で4,225ヶ所です。四つ割りを先に入れてしまうと、作業がしにくくなるので、四つ割りを入れるのは、組み立ての最後にします。
(4)次に、凧の中の部分で、力骨や枡骨が交差する部分を縛っていきます。太い骨を交差させるため、場所によっては空きが出ます。それを補うために、下の写真の部分では、高さ調節のための枕(茅を束ねたもの)を入れています。

(5)要となる部分には、太い骨が何本も交差します。こうした部分は針金は使いません。遊びが必要だからです。

(6)四つ割りをすべて結び終えたら、張り(反り)を入れます。中央の人たちが持っている竹(通称「ばか棒」)を基準にして張りの強さを調節します。原理はよく判りませんが、この張りを入れないと凧は揚がりません。その点は、どんな小さな凧でも同じです。

(7)凧を持ち上げるときには、凧が壊れないようにするために、要所々々は必ず人の腰で支えます。これが結構重労働です。

(8)様子を見ながら、6本の張り(針金)を均等に入れていきます。この段階で骨が折れてしまうこともあるので、作業は慎重に進めます。今年は1本も折れませんでした。やれ、やれ。でも、よく揚がった凧が実はこの段階で重症を負っていたということも、以前ありました。

(9)きれいに張りが入って、今年の大凧が完成しました

<解説:新戸大凧保存会 西山正美、写真:新戸大凧保存会 渋谷隆司>

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